Q もう5年以上返済していません。借金は時効で勝手に消えてますよね?

A 消滅時効は自動的に成立するのではなく、消滅時効を「援用(えんよう)」しなければなりません。
消滅時効の援用とは、簡単にいうと、貸主に対し、消滅時効が成立したと主張することです。
その主張は、後の証拠とするため、配達証明付き内容証明郵便で行うのが通常です。

 

Q 住民票を今住んでいる所に移したら再び請求書が届くようになりました。なぜですか?

A 金融機関等の債権者は債権回収のため、契約書等の資料を添付することにより、債務者の住民票を取得することができます(第三者請求)。債権者は定期的に滞納債務者の住所を確認しているようで、今まで音信不通だった債務者が住民票を移動させたのを契機に、ここぞとばかりに督促状を送付するということは、よく聞く話です。

 

Q 借金が時効で消滅するなんてことが実際にあるんですか?相手はプロの貸金業者ですよ。

A 確かに相手はプロの貸金業者なので、裁判等をして時効を中断させることはさほど困難ではないでしょう。しかし、管理上のミスなのか、人員の問題なのか、費用対効果の問題なのかはわかりませんが、実際には裁判を起こしておらず、消滅時効が成立するケースも多々あります。それは、弊所のホームページや他社のホームページの解決事例、お客様の声などを読んでいただければおわかりいただけるかと思います。

  

Q 司法書士さんへ消滅時効援用の手続きを依頼できるのは、1社あたりの元金が140万円までですか?それとも利息、遅延損害金も含んだ金額が140万円までですか?

A 1社あたりの元金が140万円までなら司法書士へ依頼いただけます。
司法書士が代理できる「訴訟や紛争の目的の価額(上限140万円)」の計算には利息や遅延損害金は含まないからです。

 

 

Q 消滅時効の援用手続きは自分でやれるとネットに書いてあったのですが、司法書士や弁護士に依頼する人が多い理由は何ですか?


A 書籍やインターネットで書き方を調べれば、援用通知の文例を真似ることは可能かもしれませんが、以下の理由により、司法書士か弁護士へ依頼される方が多いのが実情です。失敗すれば膨れ上がった遅延損害金も含めて返済義務を負うことを考えると、専門家に依頼するのが無難ではないでしょうか。

  • そもそも消滅時効が成立しているか不安。
  • 自分の書いた文章で時効が成立するか不安。
  • 借金をした本人である自分から債権者に対し時効で消滅したと主張するのは気が引ける。
  • 時効が成立したとしても、債権者から自分に連絡があるのは嫌だ。
  • 債権者からの何らかの通知が自分の家に届くと家族に借金していたことがバレるかもしれない。
  • 債権者から電話があって自分が話した時に債務承認と取られては困る(電話は録音されている可能性あり。)。
  • 債権者から何の音沙汰もない時に、確認の連絡を自分でしたくない。

 

Q 消滅時効援用についてのホームページを見ていると行政書士さんの方が費用が安そうです。行政書士さんに消滅時効の援用をお願いしたときと司法書士や弁護士さんにお願いしたときで何か違いはあるのですか?

A 表にすると次のとおりです。

行政書士 司法書士 弁護士
時効援用通知書の作成
借金についての法律相談(元金140万円以下) ×
債権者から依頼者本人への直接連絡を止めることができる ×
時効が成立しなかった場合の返済交渉(元金140万円以下) ×
元金が140万円を超える借金についての法律相談、返済交渉 × ×
  • 特に相談したいこともなく、時効援用通知書の書き方がわからないので、それを正確に作成してもらえればよい場合→行政書士さん
  • 自分の借金が時効になるかについて詳しく相談したい、取引の履歴を調査してほしい、債権者から自分に連絡がくるのを止めてほしい、家族に内緒で時効を成立させたい、時効にならなかったときは返済についての交渉をしてほしい場合→司法書士または弁護士さん
  • 事業用融資などで1社あたりの元金が140万円を超えている場合→弁護士さん

がよろしいのではないでしょうか。

 

Q 消費者金融へ最後に返済したのは6年前です。請求書が届いたので、ある司法書士に依頼して消滅時効を援用する内容証明を送りました。請求書はこなくなったのですが、私の個人信用情報がどうなるかについては「わからない」と言われました。どうなるのでしょうか?

A 内容証明郵便で消滅時効を援用して中断事由がなければ、債権者からの個人信用情報機関への申し出により、JICCはその債権者の情報が削除され、CICは完了の登録がなされるようです。

 時効が成立した後に、依頼者様にJICCの個人信用情報を取得していただいたところ、その債権者の情報は全て削除され、「該当情報がありません」と記載されていました。

 

 

JICC 援用前1 300.jpg JICC 援用後1 300.jpg
手続き前

消費者金融が1社載っています

手続き後

時効援用の手続き完了後は、消費者金融の情報は削除され、「申込内容に基づき検索しましたが、お客様の登録情報はありませんでした」と記載されています。

 

 

JICC 援用前2.jpg jicc 援用後2.jpg
手続き前

貸金債権が2件、完済債権が1件登録されています。

手続き後

貸金債権に登録されていた2つの債権について消滅時効を援用したところ、その情報が削除され、完済債権のみの登録になりました。

 

消滅時効援用によるJICCの個人信用情報の変化については、以下の動画でも解説しております。
※動画は音声が出ますので、イヤホンをしてからクリックして下さい。

     

    CICについては、通常、債権者が時効援用に対し反論がない(中断事由がない)ことを確認した後、債権者がCICに報告することにより「完了」の登録がされるようです。その場合は完了の登録から5年経過するとその債権者の情報は削除されます。一方、時効を援用しなければ、その債権者の情報は残ったままです。

     

    Q 債権譲渡されたようなのですが、時効は中断するのでしょうか

    A 債権譲渡があっても時効は中断しません。時効の期間を計算するにあたっては債権譲渡がなかった場合と同様にお考え下さい。

     

    Q 保証会社が代位弁済したようなのですが、時効の期間はどうなりますか?

    A 保証会社が代位弁済することにより、保証会社があなたに対し「求償権」という新しい別の権利を取得します。求償権は代位弁済の時点から新たに時効期間がスタートします。

     

     

    A 全てではありませんが、裁判手続きが済んでいる場合は、督促状などに裁判の「事件番号」の記載があることが多いです。

    督促状と裁判所の事件番号については次の動画でもより詳しく解説しております。

     

    A 債権者からの請求書に「事件番号」が書いてあります。これはなんですか?

    A 債権者が送ってくる請求書や督促状に「事件番号 ◯◯裁判所 平成◯年(◯)第◯◯◯号」と書かれていることがあります。

    ()の中のカタカナが(ハ)の場合、簡易裁判所に通常訴訟が、(ワ)の場合、地方裁判所に通常訴訟が提起され、(ロ)の場合、簡易裁判所に支払督促が申し立てられていると考えられます。
    それらが確定すると、時効期間は10年になります。

     

     

    Q JICCやCICで個人信用情報を取得すれば、裁判をやられているかどうかわかりますか?

    A CICの個人信用情報からは裁判をやられているかどうかはわかりません。
    登録項目ではないからです。
      JICCの個人信用情報からは、裁判をされていることがわかる場合があります。JICCでは「債権回収」という項目が「債権者が強制執行や支払督促等の法的手続き等をとった情報」になります。ただし、登録期間が5年のため、裁判手続きがされていても、5年以上前の場合は登録されていません。

     

    Q 5年以上前に特定調停を利用しました。調停後すぐに支払いをストップしてしまいました。5年以上支払っていないので私の借金は時効で消えているのでしょうか?

    A 裁判、支払い督促、調停で借金が確定すると消滅時効までの期間は5年から10年に伸びます。ご質問の件では、少なくとも最後の支払いから10年を経過していないので、消滅時効は完成していないと考えられます。

     

    Q ある消費者金融に7年間くらい返済していたのですが、会社をクビになりそれから6年以上返済をしていません。消滅時効を援用すればいいですよね?

    A 法定利息以上の金利で7年以上返済していたのでしたら、過払い金が発生している可能性がございます。

    まずは、取引履歴を取り寄せ法定利息で計算し直してみるのがよいでしょう。

    その結果、債務が残る場合には消滅時効の援用をご検討下さい。

    取引履歴を取り寄せるのに債権者へ連絡する必要があること、引き直し計算が必要なことから司法書士事務所、弁護士事務所に依頼したほうが安心かもしれません。

     

     

    Q 借金を最後に支払ってから5年以上経っていたので、消滅時効を援用する内容証明を送りました。しかし、債権者からは何の返事もありません。どうなっていると思いますか?

    A 消滅時効援用の内容証明を送った場合、債権者の主な対応は次の3つです。

    ①裁判をされていて時効が成立していない→「債務名義(判決など)を取得しているので時効は完成していません。返済して下さい」という内容の連絡があります。

    ②時効が成立している→何の連絡もありません。

    ③時効が成立している→契約書などの書類が返却される。債権放棄額確認書などが送られてくる。

     

    ②の場合、債権者にこちらから連絡すると

    「時効で社内処理が完了しています。請求することはありません。」などという返事が返ってきます。

     

    Q 消滅時効を援用し、成立した場合に債権者が送ってくる書類にはどんなものがありますか


    A たとえば

    時効ご通知250.jpg

    「ご通知」債権の消滅時効の意思表示について、確かにお受けしたことをご通知いたします、と書かれています。

    債権放棄額確認書.jpg
    「債権放棄額確認書」
    債権放棄額と債権債務がないことを確認しました、と書かれています。
    債務不存在証明書.jpg

    「債務不存在証明書」

    債権が存在しないことを証明します、と書かれています。

     

    他にも、当時結んだ「契約書(申込書)」に「放棄」や「消滅時効」のハンコを押したもの

    などがございますが、中断事由のないかぎり何の連絡もしてこない債権者もあります。

     

     

    Q 消滅時効を援用することに罪悪感があります。かといって全額払うこともできないのですが・・・。

    A 借りたものは返すのが原則ですので、そう感じるのは自然な感情だと思います。

    ただ、借金を払えなくなった時点で司法書士や弁護士などの専門家に相談できていれば、自己破産などの債務整理により借金は解決しているはずで、こんなに長期間悩む必要は無かったと思います。

    もう、充分悩んだのではないでしょうか。

    消滅時効が成立するかどうかは、やってみないとわからない部分もございます。

    法律的に支払い義務の残ったものだけをきちんと返済する方向で考えてみてはいかがでしょうか。

    そろそろ、過去を精算し、新たな一歩を踏み出す時期かも知れません。

     

    借金の消滅時効については、専門のサイトを立ち上げましたので、詳しくはそちらをご覧下さい。

    5年以上返済できていない借金に悩んでいるあなたへ